こんにちはnozomi(@nozomisanuk)です。
僕は、日本の一番西にある沖縄県与那国島に在住しています。
「与那国島って、ぶっちゃけ遠いです(笑) だって台湾が目と鼻の先ですもん。」
「遠いけど、みなさんにぜひ与那国島にきてほしいなぁ」
与那国島の素晴らしさを知ってもらいたく、日帰りでも可能な効率のよい観光モデルコースを紹介しますね。
~目次~
与那国島ってどんな島?
わ~り~与那国島へ。 ようこそ与那国島へ。
わ~り~は与那国島の方言です。
与那国島は、周囲約27㎞・東西に約12㎞・南北に約4㎞。
人口が約2,000人(2019年10月現在)
気候が亜熱帯気候で年間の平均気温が22~23℃になります。
台湾までの距離が約111㎞。石垣島より近い!!
与那国島は3つの集落に分かれています。
・一番大きい集落は北側にある祖納。
(役場とか診療所があります。)
・日本の一番西にある集落は久部良。
(漁師の集落、フェリー乗り場があります。)
・島で一番小さい南側の集落は比川。
(ドラマの撮影場所Drコトー診療所があります。)
与那国島の主な産業
・サトウキビ・長命草・漁業(カジキ)・畜産(牛)
島には駐在所が2つで、警察官は2人のみでございます。
事件らしい事件もないし、交通事故もほぼないですね。
牛の飛び出しや、馬の飛び出し注意でしょうか(笑)
信号機は2つだけ(笑) 交通量すくない、渋滞もちろんない(笑)
銀行ない!! 郵便局とJA(農協)だけ(;^_^A
娯楽施設ないない!! 居酒屋とスナックが憩いの場。
コンビニない、ショッピングセンターなんてもってのほか(笑) 商店のみとなります。
なんにもないけど、自然豊かで時間の流れがゆっくり(^^♪
与那国島の日帰り観光モデルコース
与那国島の日帰り観光プランとして、可能な時間帯は最大で9時間くらいです。
与那国島は、1日に4便の定期便が就航しています。
那覇(7:15)⇒与那国(8:40)
石垣(10:10)⇒与那国(10:45)
石垣(12:35)⇒与那国(13:10)
石垣(17:40)⇒与那国(18:15)
与那国(9:10)⇒石垣(9:35)
与那国(11:30) ⇒那覇(12:45)
与那国(13:40)⇒石垣(14:10)
与那国(18:45)⇒石垣(19:15)
だいたい、最短で2時間~最大で9時間くらい日帰り観光ができますね。
与那国空港の荷物受け取り出口を出て、すぐ右に観光協会があります。
与那国島のパンフレットがもらえますので、活用しましょう。
今回の日帰り観光モデルコースとして、効率よく時計回りでまわって行きましょう~
所要時間は、3時間くらいのコースになります。
空港⇒時計回り(観光)⇒空港
ティンダバナ
ティンダバナは、標高85mサンゴの隆起と浸食によって形成された断崖絶壁です。
てっぺんが、牧場になっており、牛が放牧されています。
与那国島は隆起した島ですが、ティンダバナも20万年前は海だったんです。
ティンダバナは与那国島の方言です。
ティン⇒天・空
ダ⇒家
バナ⇒絶壁・鼻
天空の部屋,天空の城っていう意味なんです。
漢字で書くと「天蛇鼻」と書きます。
その昔、与那国島は「与那国首長国」国だったんです。
与那国島を統一していたのが、女酋長サンアイイソバで、台湾との密貿易もさかんに行われており、女性ながら剛腕の持ち主だったんです。
与那国島は、亜熱帯気候ですが、いかにも亜熱帯気候にきたようなジャングルっぽい所を駐車場から200mくらい歩き、天然の展望台に着きます。
良く見ると、サンゴの化石や貝の化石も見れますよ!(^^)!
展望台からは、祖納の集落やナンタ浜が一望できます。
お弁当を買ってきて、ここでゆっくり食べるのもいいですねぇ~
崎元酒造
与那国島には、60度の花酒(泡盛)があります。
全国で60度以上のお酒を製造しているのは、与那国島のみとなります。
崎元酒造の銘柄は「与那国」そして濁り泡盛の「海波」もあります。
予約をすれば、泡盛の行程の説明もしていただけます。
電話:0980-87-2417
定休日:日曜、島の行事の日
こちらは、長命草の「もろみ酢」になります。
とても健康によくて、おすすめになります(^^♪
黒糖いりの「もろみ酢」はとても飲みやすいですよ!!
ナンタ浜
祖納の集落に面したナンタ浜で、もちろん海水浴もできます。
漢字で「波多浜」と書きますが、普段は、とても穏やかな浜になります。
沖縄民謡で歌われた「ナンタ浜」の場所にもなります。
祖納集落にある、旅館や民宿からも徒歩でナンタ浜まで来れますので、ゆっくり散歩したり、夕日を見るのも最高ですね♪
この海のブルー、ハンパなくやばくないですか!!!
これが「与那国ブルー」なんです♪
お魚がたくさんみれるシュノーケリングのポイントでもあります。
ただ、一旦天候が荒れると、波しぶきが凄いですよ!!!
「波多浜」の意味が分かる気がしますね。
東崎(あがりざき)
与那国島の中でも雄大な景観が広がってくる東崎(あがりざき)。
日が昇る、日が上がると言う意味で東崎(あがりざき)と読みます。
島の東側になり、方角的には石垣島や西表島になり、気象条件が合えば70㎞はなれている西表島も一望できます。
灯台付近が海面から約100mになり、下をのぞくと運がよければウミガメも泳いでいる姿も見れます。
東崎(東牧場)には日本在来場の一種、与那国馬が放牧されています。
分類がポニーで少し小柄な馬になります。
戦後、農耕馬と活躍していた与那国馬ですが、一時絶滅の危機になりその後、島の保護を受け島の天然記念物に指定されています。
食用ではなく観賞用になります。 与那国馬が放牧されているのは、東牧場と北牧場そして個人の牧場になります。
特に馬小屋があるわけでないので、台風や雨風が強くてもどちらかの草木で身をよせています。
灯台付近に与那国馬がいるとラッキーですね♪
与那国馬は、とても性格がおとなしくて触れちゃう馬もいます♪
腰がひけてる訳ではありません(笑)
馬に近づくさいには、けっして後ろから行かないでくださいね。
蹴られちゃう場合もありますので、前か横から声をかけながら近づきましょうね。
灯台付近から撮影しました。
目の前に見える浜が「ウブドゥマイ浜」潮の流れがはやいので遊泳禁止になっています。
しかし、絶景ですよね。他の沖縄の離島とは違った景観が与那国島には広がってきます。
軍艦岩(サンニヌ台)
こちらの軍艦岩は名前の通り、軍艦や潜水艦が浮上したように見える岩でございます。
特に波が荒れてるときは座礁してみえたりもします。
こちらのサンニヌ台では、1993年NHKの大河ドラマ琉球の風の結婚の地のロケ地の場所にもなっています。
与那国版グランドキャニオンともよばれております(笑)
600万年から2,000万年前の第三紀堆積岩とも言われております。
タモリさん「ブラタモリ」こないかな(笑)
立神岩
海面から約27m突起した岩でございます。
与那国島の紺碧な海から立派にそびえ立つ姿から島の人々は立神岩と名前をつけたそうです。
浸食によってああいう形になったのか、地殻変動でもともと島の一部だったのが切り離されてああいう形になったのか定かではありませんが。
こちらは、展望台からみた景観になります。
「昔話としては、昔、立神岩のてっぺんに海鳥の卵をとりに行こうとした青年が、立神岩のてっぺんに登り海鳥の卵をとって降りようとしたところ降りれなくなって、神様にお祈りのしながら眠って目が覚めたら下に降りてという微笑ましいお話。」
そのお話から神に通じる岩ともよばれております。
展望台から、比川方面に車で1分のところに駐車場があり、岩沿いに歩いて突き当りに岩が2つあるので、岩にのって眺めましょう。
Dr.コトー診療所
2003年・2006年 フジテレビ系列で放映されたDr.コトー診療所は、ドラマの撮影のためだけに建てられた診療所です。
ドラマDr.コトー診療所は、鹿児島県のこしき島が撮影の舞台で、現役を引退された医師のモデルのドラマなんです。
ドラマの内容と景観が少し合わないという事で、沖縄の離島をくまなく探していると最後に与那国島にたどり着き、もともと更地だったところをドラマの撮影のために新築で建てられたのですね。
Dr.コトー診療所は、主演が吉岡秀隆さん、柴咲コウさん、時任三郎さん、泉谷しげるさん、大塚寧々さん含めいろんな役者さんが出演されていました。
ドラマの中では志木那島診療所となっています。こしき島の「しき」と与那国島の「な」を抱き合わせてる診療所の名前ですね。
ドラマのセットとは思えないほどの作りですよね。
なんと、このドラマのセット…約2,000万かかっているみたいです(@_@;)
入館料:300円/子供無料
基本、無人なので受付に300円おいてくださいね。
Dr.コトー診療所の目の前が比川浜(月の浜)になります。
与那国馬の体験乗馬もあります。
う牧場:https://www.tanpoporyu.com/blank-5
電話:0980-2520-4792
風馬:https://fu-mayonaguniumaclub.localinfo.jp/
電話:0980-7308-9931
気になる方はお問い合わせてくださいね。
南牧場
東西に長い南牧場にも、放牧されている馬はいますが、与那国馬ではなく雑種になります。
南牧場の馬も性格がおとなしくて触れる馬もいますよ~
道の真ん中に集団でいたりして、車が通れない時も…気長に待ちましょう(笑)
南牧場には国境の警備、陸上自衛隊の駐屯地があります。
尖閣諸島まで北に約300㎞~ 船の航行を監視する情報部隊ですね。
Dr.コトー診療所の「コトー先生」が自転車で走っているシーンは南牧場になります。
一番奥に見える断崖絶壁が「新川鼻」といいまして海底遺跡の場所になります。
こちらは、アメリカのテキサス州から由来がきてる「テキサスゲート」。
放牧されている馬が外に出ないようになっています。
シンプルな作りですが、飛び越えられないんですね。
このテキサスゲートは南牧場の他に、東牧場(東崎)・北牧場・駐屯地入口にもあります。
日本最西端西崎(いりざき)
日本最西端 西崎(いりざき)は、日が沈む、日の入りという事で(いりざき)と読みます。
日本最西端の到達名前入り証明書が、空港の観光案内所でもらえますよ~500円になります。
日本最西端のお手洗いもありますので、記念に何か落とされては如何でしょうか(笑)
気象条件が合えば、台湾の山々も一望できたりしますが、 年に数回なので「運」でございます。
台湾まで約111㎞。石垣島まで約127㎞なので、台湾に行くほうが近い距離になります。
尖閣諸島まで北に約300㎞、東京まで約1,900㎞、沖縄本島那覇まで約520㎞。
日本の一番西なので、夕日も最後に沈む事になります。
夏場で最長日の入り19:40、冬場最短でも17:59なのです。
勿論、日の出は日本で一番遅い時間になります。
2019年の春に地図上で、日本最西端の場所が変わりました。
日本最西端の碑から北北西に約260m先になり、方角的には真正面が台湾の方角になります。
日本最西端の碑から少し小高い所を上がると見えます。
その名は「トゥイシ」
とがった石や砥石などの意味があります。
もともとこの岩「トゥイシ」はあったものです。
30年前くらから、この岩「トゥイシ」の調査をしてたみたいです。
地図の更新などで、ドローン等で調査をした結果~
最も潮位の高い大潮の満潮時でも、数メートルの岩が海面上にある事が確認された為、地図の追加に至った訳であります。
展望台からは、久部良の集落や久部良岳が一望できます。
300度、海が見渡せ風がふくと心地よいですね♪
久部良バリ・フリシ
久部良バリは、悲しい歴史の場所です。
バリは、割れ目という意味です。
幅が3~4m、深さ7~8mの岩になります。
その昔、食糧難の時代があって、人口制限「人頭税」を設けまして、これ以上人口を増やさないために、妊婦さんや、身体の不自由な女性を強制的に飛び越えさせてた場所になります。
こちらが、久部良フリシ。
琉球石灰岩と砂岩の浸食ぐあいが圧巻の景観でございます。
自然の力ってすごいなと、つくづく感じさせられる場所ですね。
久部良バリ・フリシの目の前には、塩工場の跡地が残っています。
なんか遺跡っぽい感じですよね。
与那国版「ウユニ塩湖」でございます♪
雨があがった夕方には神秘的な光景も見えることも(*^^*)
ダンヌ浜
インスタ映えと言う言葉がピッタリではないでしょうか~ダンヌ浜!!
ダンヌ浜の公衆トイレの出入り口から写してますが、この丸い感じがフレーム替わりになるんです♪
わざとダンヌ浜公衆トイレといれるのもよし、ポーズを決めるのもよしですね♪
ただ、インスタ映えはかなり天候に左右されます。
晴れていれば、最高な映えになりますね(^O^)
ダンヌ浜は、どちらかというと男性的な浜ではないでしょうか。
浜じたいは、広くなく岩がゴツゴツした感じですね。
日帰り観光モデルプランは平均3時間くらい
ざっと、レンタカーやレンタルバイクでまわって、平均3時間くらいでしょうか。
もちろん、天候によっても左右されますし、一つ一つの景勝地をじっくりゆっくり見てまわりたい方は、もっと時間がほしいですし、パッパッと見てまわる方は、時間が余りそうかもです。
この日帰り観光プランには、食事をする時間は含まれておりません<(_ _)>
与那国島観光 時間に余裕のある方
日帰りでも時間に余裕のある方で、最低でも4時間以上滞在。
海底遺跡とアヤミハビル館を紹介しますね。
海底遺跡:60分~70分
アヤミハビル館:40分~60分
海底遺跡
久部良港から出港する、半潜水艇(ジャックスドルフィン号)で行く海底遺跡~
与那国島の海底遺跡は新川鼻の沖合約100m付近の海底にあります。
1986年ジャックスドルフィン号の社長さんが海底遺跡を発見されました。
海底遺跡の大きさは全長約100m,幅約60m,高さ約25mの広さになり、まだ調査段階で人工的なものなのか、自然に出来たものなのか謎であります。
所要時間約70分,片道約20分の海底遺跡の旅でございます。
船酔いが心配な方は、乗船1時間前くらいに酔い止めの薬を飲みましょう。
ポイントは、海底遺跡の場所です。
船は半潜水艇になってまして、海底遺跡の場所につくと船の下におります。
海底遺跡の場所を20分くらいまわりますが、その時に視線が1点に集中するので、気分が悪くなる方が多いです。
無理せず、気分が悪くなったら、船のうえに上がって深呼吸して遠いところを眺めるようにしましょう。
与那国島の洗礼をうけるかもですよ(笑)
外から見る与那国島は、ダイナミックな景観で見ごたえ十分でございます。
大人:6,000円(ホテル入船のご宿泊の方 4,000円)
子供3歳以上:3,000円
学生(中.高生):4,000円
4名様以上/1人:5,000円
5名様以上出港
出港時間:9:00 12:00
ジャックスドルフィン号:http://www.yonaguni.jp/dolphin/dolphin.html
お問い合わせ:0980-87-2311(ホテル入船内)
アヤミハビル館
アヤミハビル館は、世界一大きい蛾,ヨナグニサンや他の昆虫などを紹介している資料館になります。
昆虫好きには、ぜひ行ってほしい資料館ですが、昆虫が苦手な方には、ただ気持ち悪いだけですが…
ヨナグニサン(蛾)は、方言でアヤミハビルと言います。 最大で18㎝から20㎝ぐらいと、かなり大きいですね。
与那国島には、毒を持ったハブがいませんが、与那国シュダという最大で3mくらいの蛇がいます。
毒がない代わりに、敵を威嚇するための臭い匂いを放つ性質があります。
与那国シュダもアヤミハビル館では見ることができます。
入館すると、最初の20分くらいシアターを見ます。
与那国島の事や、ヨナグニサン・他の昆虫や植物について見ます。
その後、館内の見学になります。
営業時間:10:00~16:00
休館日:火曜日、年末年始
入館料:大人500円・子供300円
電話:0980-87-2440
夕日の見える丘
日本の一番西で沈む夕日をみませんか? 泊まりになりますよ~
夕日は水平線に沈むのではなく、台湾の山々に沈むイメージになります。
まとめ
石垣島までは、たくさんの観光客のみなさんが訪れますが、与那国島となると遠いですよね。
けど、石垣島から与那国島まで、飛行機でわずか30分、30分でこれます。
ちいさい島のわりには、みどころ満載で自然豊かでのんびりできます。
なにもない島ですが、たまには都会の便利さや人混みをぬけだして、リフレッシュしにきてくださいね。
日帰り観光でも十分満喫できます♪